2022年を振り返るから更に一年経ちました。変化がない年というのは、早く感じます。もしくはシンプルに年齢を重ねたせいかも。
2022年は精神的な変化・成長の年と書きましたが、別にいつだって精神的に変化するし成長しますね。今年も精神的に変化しましたし成長しました。
一方で2022年と同じく、自ら積極的に触りに行った技術はなかったです。仕事にのめり込むタイプなので、土日にTypeScriptやWebアプリ書こうとすると仕事のコードばっかり書きそうなので、土日は強い意志でゲームをしてました(ただ、本を呼んだり散歩をしている最中はずっと仕事の事考えてたりする)。面白かったゲームでも日記がてら書きましょう。
TypeScript
本年も変わらず、仕事の99.8%はTypeScriptとにらめっこしていました。一年間本気で書き続けて、一年前のコードを眺めて、成長速度はゆっくりになったなと感じます。
VSCode Extensionは去年作ったJS Test Outlineをちまちま改善していました。JS Teleporterは今でも現役です、最高に使っています。
良かった本
2023年も変わらず本は大量に買っており、本棚は去年の段階で埋まっていて、今はベッドの左側にうず高く積まれています。
今年読んだ本でいくつか良かったものを紹介します。
デザインのデザイン
デザインのデザインは2003年刊行の古い本です。その名の通りデザインに付いての本です。
私自身はデザインについて一切学んだことがない人間ですが、それでもこの本を読むだけで、デザインの本質的特徴がわかるような気がしてならないです。
かのスティーブジョブズは
Design is not just what it looks like and feels like. Design is how it works.
デザインとは、単なる視覚や感覚のことではない。どうやって動くかだ。
と言ってますが、それを更に踏み込んだような内容、そんな感じのように思いました。
個人的には、傘を持った人間にはくぼみは傘立てになり、開けた缶ジュースを持った人間には平らな場所は缶ジュースを置くための机になる、のような話が有りました。物事の持つ性質は使う人の欲求に依って変わる、そういった話がとても好きです。
正直、10か月前に読んだので殆ど覚えていないので、もう一度読もうと思いました。
日本語の作文技術
日本語の作文技術はその名の通り日本語の文章についての話です。
その特徴といえば、やはり明確なルールを持って記載している点だと思います。
文章はともかく例外しかないもので、1プログラマーとして気持ち悪いと思っています。しかしこの本はわかりやすい文章をとことんルール化しています。
ルールだけをざっとまとめたサイトもありますが、この本には大量の例文があり、本を読めば納得感も得られます。
特に私は仕様から運用までを行うITエンジニアですので、仕様を理解する・仕様を相手に伝えるために日々プログラムを超える日本語を記載しています(日による)。私自身の文章は、後から読むとまぁ読みづらいことが多いのですが、この本のおかげでだいぶ読みやすくなったのではないかなと思います。
まぁ、ただ後半はなんか一気に駆け抜けた感が強かったので、特に前半、修飾に関する部分は強くおすすめです。
哲学と宗教 全史
哲学と宗教 全史は、その名の通りの哲学と宗教についての本です。
私自身が高専出ということもあり、世界史というものをてんで知らないまま生きているような存在ですが、そんな人間でも楽しく読むことができたので、どちらかと言うと入門的な本に近いと思います。
一方でその名の通り、東洋西洋の哲学と宗教を紀元前からわたり、主に古代の中国と古代・近代のヨーロッパを中心に記載している本です。
哲学を知りたい、けど何を読めばいいかわからない、という人にはぴったりかなと(私のように)。
仕事は楽しいかね?
仕事は楽しいかね?はとても変なタイトルですが、シンプルに読み物として面白かったです。
小説のエッセンスのある自己啓発本と言った感じで、起業に失敗した出張帰りの主人公が大物実業家と空港で出会うお話です。
話が面白いので本の伝えたいことが頭を通り過ぎていくような感覚がありますが、「目標を立てるな」「偶然が世界を変える」「とにかく試せ」的なことはとても覚えています。これも結構前に読んだので、2024年になったらまた読もうかと思います。
アイデアのちから
アイデアのちからは、「記憶の粘り」を作るための6つの要素についての説明です。
別の本である「ティッピング・ポイント」に記載さている流行・社会現象の3つの法則である1.少数の目利きに浸透する・2.記憶に粘る・3.背景が味方するのうち、2.記憶に粘るを詳細に記載した本です(ディッピングポイントは未読です)。
- Simple・単純明快
- Unexpected・意外性がある
- Concrete: 具体的
- Credible: 信頼性がある
- Emotional: 感情に訴える
- Story: 物語
の6つの法則であるSUCCESsを元に、アイデアを人に伝えるための方法を記載しています。
私自身は別に広報をしている訳では無いけど、それでも他人の(あと3か月後の自分の)記憶に定着させるためにどうするかということを考えるときにこのコトを思い出します。
個人的にはサウスウエスト航空の話[1]はとても好きで、この世界の会社の「ミッション」というものの重要性も感じます。
今年発売の技術書
洗い出してみたら今年発売していないビジネス本ばかりだったので、ざっくり技術書を思い出してみます(実家にいるので、特に書店で買った本はどんな本があったかを思い出せない)。
- プログラマー脳~優れたプログラマーになるための認知科学に基づくアプローチ
- この本は題名通り脳に関する本です
- 認知学的な話ではありますが、エンジニアにとって馴染みのあるはなしでとてもわかりやすいです
- 個人的な経験則にも度々合致していて、とても知が広がる感じがします
- これもまた、読んでから10か月程度なのであんまり覚えてないのでまた読みます
- 別の本を紹介するのはおかしい気がしますが、脳の働きについてはメカ屋のための脳科学入門も面白いです。ITエンジニアではなくメカ屋向けなので、電子工学的な知識があったりしますが、分からなくてもシンプルに面白いです
- ルールズ・オブ・プログラミング
- かのGhost of Tsushima作者による本。ゲーム業界発のこういった本は珍しいように感じます
- C++で書かれているけど、まぁそこまで気にする必要はないですね
- 2022年のプリンシプルオブプログラミングにも似て全てが目新しいということはないが、当然大事なものは様々な本に記載されているし、こういった本を読んで自分の知識をより深めるのはとても楽しいです
- 直近では一瞬で直せるが放っておくと広がるものをこの本から「雑草」と名を書いてチームで対処しています(ちなみに別にリーダーの作法からブルーテープ[2]も拝借しています)
COTEN RADIO
COTEN RADIOは本ではなくPodcastですが、おすすめPodcast欄がないのでここで紹介です。
おすすめされて聞き始めたらとんでもなくドはまりして、散歩するためにこのラジオを聞いていたのですがいつの間にかこのラジオを聞くために散歩するようになりました。
歴史の1人物や1事象に基本的にフォーカスして数回にわたり詳細に深ぼるのですが、歴史を知らない私でも詳しく聞けて何より面白い。まだ聞いていない放送が300回分残っているのですが、いまからその300回をすべて聞き終えたとき次に何を聞けばいいのか分からない恐怖を感じています。
キーボード
去年自作キーボードを作って1年経ったのですが、不思議なことにとても自作キーボードを作りたくなってきました。
右手にトラックボールがあるタイプの自作キーボードが欲しかったのですが、流石に自作のハードルは高く(3Dプリンターがあってたらやってたかもしれない)、Keyball 61とKiller Whaleを購入しました。本当はKeyball61が欲しかったのですが、再販したのがKiller WhaleだったのでKiller Whaleを購入したところ、Keyball61も再販したのでどっちも買ってしまいました。なのでKiller Whaleは作りましたが使ってないです。
また、このタイミングで完全自作キーボード(67キーなので、67年に一度花が咲く孟宗竹の英語であるHeterocyclaと名前をつけています)を落っことしてしまい大変悲しいことになりました(それはもう大変悲しいことに)。Keyball61でゲームをやるには流石に辛かったので、Razerが作っている60%キーボードであるHutsman-miniを買うことで、1年間で10万円をキーボードに投資することに成功しました。上下左右キーがないので、今やっている音ゲーの曲選択がとでも不便です。あと65%キーボードがあることを知らなかったです。そっち買えばよかったです。
ゲーム
私の土日は40%が睡眠・20%がゲーム・10%が散歩(別名COTEN RADIOを聞く時間)・5%が動画視聴・5%が飯を食う時間・10%が動画を見ながら飯を食う時間・3%が料理の時間・3%がサウナに行く時間・4%は虚無でできているのですが、その20%の大半はインディーゲームだったりで、クリアまで数十時間もかかる超大作はほとんどないです。
全くエンジニアとは関係ないですが、こういうのは書かないと忘れちゃうのでちゃんと書きます。年に1回の日記ですからね。
- アフターイメージ
- ジャンルはメトロイドヴァニア
- そもそもメトロイドヴァニアを遊ぶのが久々だったというのが一番だったけど、死んでは戦い死んでは戦いの連続で楽しかったです
- ラスティッド・モス
- ジャンルはメトロイドヴァニア
- アフターイメージでメトロイドヴァニア熱が高まり買った
- なんとブラジルの作品
- ロープアクションの難易度がちょうどよく、とても楽しかった
- Stone Story RPG
- AAだけで構成されているRPG
- RPGと記載されているが、ジャンルはどちらかと言うと自働化とハクスラ
- 自働化と言っても、自働化の手段は独自のプログラミング言語。ここが楽しかった
- ちなみに、このゲームにバンドルされている文字遊戯が翻訳されるらしい。どうやって
- キミガシネ・ダンガンロンパ
- どちらもデスゲーム
- システムは似通っていないがキミガシネをプレイしたらデスゲーム熱が高まり(どういうこと)、SAW全作を見てダンガンロンパをプレイした。デスゲームという意味では同じなのでまとめた
- 人が大量死ぬが、(SAWも含めて)駆け引きや謎解きが面白い
- ダンガンロンパの精神的続編RAINCODEもプレイした
- 鳥類弁護士の事件簿
- ジャンルは謎解き
- 正確には発売日に買ったので2022年にプレイしていますが、最高だったので
- 私は精神にまで宿るほど逆転裁判が好きですが、このゲームは逆転裁判に影響をうけた、というか逆転裁判の血をだいぶ吸っています。7年前に海外で作られたらしいですが、日本語翻訳もその点を十分に受け継いでいるのも含め、逆転裁判のパロディが多く含まれていました
- もちろん、はしご・脚立論争も
- もちろん逆転裁判以外でも、動物ジョークがふんだんに含まれていて、正直翻訳したら絵と音楽が同じだけの別ゲームになるのではないかと思いました(上の文字遊戯ほどではないと思うが)
- 「これは傑サクだね。撮影者の意図をフエンスる構図が見事だよ。こんなの思いツイタッテ、意外とすごい芸術家なのかも」「万サクつきたよ、ネタ切れだ」
- 「ただし蚊だけはお断り」「蚊帳の外ということか」「店主が針ならぬ釘を指して置きたい気持ちはわかる。どの蚊も血を吸うとは思っていないが」「血を吸うのはメスの蚊だよ。でもオスだけ入店可なんていったら炎上しかねないんだ」「厳しい世の中だな」
- ファタモルガーナの館
- ジャンルはビジュアルノベル
- ダンガンロンパを参考にしたと書いてあったので謎解きとかを楽しみに買ったが、参考にしたのはどうやら「絶望」の方だったようだ
- ゲームをやって最も感情を動かされたといっても過言ではないゲームなので一応載せておく。あんまりおすすめはしない
- シクスターゲートスタートレイル
- ジャンルは音ゲー
- A Dance of Fire and Iceによる音ゲー熱により購入したもの
- 縦落ちで4レーン/6レーンの二種類のゲーム性が有り、加えて曲の途中で5/7レーン目が現れるというギミックがあるが、普通の上から降ってくる音ゲー。5レーンと7レーンでゲーム性が大きく替わることはないが、なぜか5レーンのほうが難しい(私にとっては)
- このゲームよりやりごたえのあるスマホゲームを散々やってきたが、難易度設定が上手いのか何なのか4か月ぐらいずっと続けている
なんだ、一番充実した章になったな。
まとめ
阪神タイガースのアレンパ、期待しています。